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今月の夜ドラ/貴重な一点物って何でしょう?  WOWOWのドラマから (2005.11.18 めるドラ110初出)

ドラマの再編が進み、NHKのよるドラは『どんまい』で最後なのだとか。
そして土曜ドラマの復活。月曜日にあったドラマ枠が、氷川きよしの番組が好調なせ
いか不定期な感じなので、連ドラとしては競合しない土曜22時に持ってきたのかな?
よるドラは軽妙な感じのドラマが多かったですが、土曜ドラマは井上靖原作の『氷壁
だそうで重厚な感じでしょうか。何か新しさを期待したいものです。

さて、WOWOWにはdrama W というドラマ枠があるのですが、約2時間の
せいか、はたまた原作がしっかりしているせいか、とても映画的な作品が多いです。
最新作はハードボイルド『アルバイト探偵(アイ) 百万人の標的』。
監督は映画『血と骨』『クイール』の崔洋一、原作は【新宿鮫】で有名な大沢在昌の
【帰ってきたアルバイト探偵(アイ)】とくれば、ド派手なアクションを期待してし
まいます。実際、展開が速い速い! このスピード感で、中身をギュッと詰め込んで
るので、ちょっと目を離すと解らなくなる。

‘貴重な一点物’とは小型核爆弾のこと。
六本木の再開発工事現場から、国際的武器商人のモーリスの白骨死体が見つかる。
彼が東京に持ち込んだ筈の小型核爆弾を捜し、死体の見つかったビルのクラブの社長
で暴力組織を束ねる梅本(國村隼)、国際テロ組織「6月の獅子」や「聖人(セイン
ト)」のリーダーのニコル、中国国家安全部のフェイレイという謎の美女(演ずる
シャオの足の長さは半端じゃない!)などが暗躍。
で、主人公が高校生探偵の冴木リュウ(石田卓也)なんですが、どちらかというと親
父の不良中年探偵の冴木涼介(推名桔平)の方がメインかな。二人は実の親子ではな
いのだが、知らずに育ったリュウの心中は穏やかではない。
この冴木涼介は以前、内閣調査室つまりスパイの仕事をしていて、今でも室長の島津
(松重豊)と繋がっており、島津から小型核爆弾を捜すよう依頼を受けたのが元で、
様々な組織との追い駆けっこが始まるのだ。
そして、梅本の元にいるロシア人とフランス人のハーフのモニーク(土屋アンナ)も
絡み、リュウとモニークのちょっと恋愛な味付けもされている。
リュウとモニークが、ブッシュ大統領のゴム面を被ったテロリスト軍団(何だか笑え
る)に襲われたり、高架橋の上からのリュウの仮面ライダーばりのジャンプとか、有
り得ないシーンの連続にドキドキハラハラしてたはずが……。

私、不覚にも居眠りしてしまいました。
気付けば、推名桔平と石田卓也の親子が高層ビルの屋上で朝日だか夕日だかを眺めて
いるじゃありませんか。東京では核爆弾は炸裂しなかった様子で、すっかり大団円、
トホホでございます。
前回の『アウトリミット』(戸梶圭太原作・下山天監督・岸谷五朗主演)も再放送で
見たので、今回も再放送を要チェックせねば。
ちなみに、dramaWの大林宣彦監督・宮部みゆき原作『理由』は、何と日テレで
も放送されてました。もっとも、映画館での上映もされてたのですが。
更に、来年1月のdramaWは、角田光代の直木賞受賞作『対岸の彼女』を夏川結
衣と財前直見でキャスティング。話題作と言っていいでしょう。
三谷幸喜が大河ドラマに足利義昭の役で出演するのと同じ位、見逃せませんね~。

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